一身上の都合

上司に美味しいと薦められたパン屋へ行く。

そこはショーケース内のパンを選ぶシステムの店だった。

自分の番が来たが一身上の都合により、

後ろの人に順番を譲ろうとするが、

後ろの人も素直に譲られてくれない。

仕方がないので正直に、

眼鏡が曇って見えないんです

と告げると、笑いながら譲られてくれた。

冬のあるある。

荷物が届く予定だった。

不在通知にはいつも午前中の時間が記されている。

だから、休日の今日は荷物が届いてから出掛けようかと思っていた。

待ちに待ったインターフォンがなったのは、夕食を頬張った瞬間で、

そんな作り話みたいな事ってあるんだなぁと

急いでご飯を飲み込んだ。